わたしん 眠りBlog

いちばんステキな枕 (首・肩・腰・寝具の話)

こんにちは。
千葉県旭市、香取市、匝瑳市、銚子市、茨城県神栖市に店舗をもつ寝具専門店「わたしん」です。

昭和生まれの私、30年ほど前に「平成」の時代に入ったとき、「なんか、歳とっちゃった気分だよね~、ま、いいか」なんて思っていたのですが、5月1日から新しく「令和」時代がスタートして、平成生まれの人の中にも、「なんか、急に歳とっちゃった気分だよね~、ま、いいよね」なんて言ってる人が、いるとかいないとか。わかりますよ~。

というので今回は、新元号「令和」にちなみ、その出典元となった『万葉集』をテーマに、何とか寝具に結び付けたい、関連した内容にしなければ、世間様に合わせる顔がない!ということで、私、あまり寝具のお世話にならず(少ししか寝ないで)がんばりました。

結果、見つけたのが、『万葉集』巻第十一の2542の
「若草の新手枕(にひたまくら)をまきそめて夜(よ)をや隔てむ憎くあらなくに」という歌です。
「あ、その歌、知ってるもんね」という博学の皆さまもいらっしゃると思いますが、無学な私は、宇宙の真理を発見したような思いで、はたと膝をたたき(表現が古くてすみません)、「これで世間様に顔を合わせることができる」と、歓喜の涙を流したのです。

まずは、この歌の意味ですが、
「新婚の妻に腕枕をしてあげてから、一夜だって離れたくなくなった。だってかわいいんだもん」という、何とも書いているだけで「こっぱずかしい」内容です。もちろん、作者も詠ってから「まずい、恥ずかしい、世間様に合わせる顔がない」と思ったのでしょう、卑怯にも名乗らず、作者未詳の歌となっています。

でも、昔の日本人、庶民の、正直な夫婦の愛情がやさしく表現されていて、すてきな歌ですよね。この歌を読んだ皆さんの中には、新婚の頃を思い出して、「胸キュン」した方もいらっしゃるのではないでしょうか……。あ、急に隣に寝ているパートナーのことを想像しなくてもいいですよ。 え? 今も腕枕をしている……、失礼しました。

ただ、実際問題として、腕枕はたしかにステキな枕ですが、実用的とはいえません。相手を気にして寝返りも打ちにくく、朝起きたら、二人とも「なんか、疲れがとれてない」「首や肩がこってる」なんてことにもなりかねません。また、医学的にも腕枕は腕の血行が悪くなり、神経にも悪影響があるので好ましくないとされています。愛の証の腕枕も、身体をこわして結婚生活がダメになったなんてことではまずいですね。

というので、自分自身のため、二人のために枕を慎重に選びましょう。どうすればいいのか? そう、昔から「餅は餅屋さんに」、「山のことは木こりさんに」、「海のことは漁師さんに」、「酒は酒屋さんに」、「お茶はお茶屋さんに」……、なんて言うじゃないですか。枕は枕の専門店に相談するのが近道ですし、間違いがありません。これホント。

枕選びは、自分の首のアーチや肩幅などを基本として、いくつかポイントがあります。最初にチェックしたいのが、枕を当てたときの快適さにいちばん影響する枕の中身の素材です。昔ながらのソバがらや羽毛、パイプ、ラテックスなどの新素材がありますが、実際に枕を当てたときに気持ち良く感じる素材、感触の良いものが第一候補です。次に、硬さと高さ、大きさなどをチェックします。詳細はのプロにご相談ください。ただ、理想の枕を手に入れても、時々は、照れずに、いちばんステキな枕を使うこともお忘れなく。

掲載日:2019年5月24日